QNAPからMicrosoft Azureへのデータバックアップ手順
2019年05月20日
- ITインフラ
- QNAP機能紹介
- QNAP設定手順
QNAPからMicrosoft Azureへのクラウドデータバックアップ手順を紹介します。
Microsoft Azureについては、以下のページをご確認ください。
Microsoft Azureについては、以下のページをご確認ください。
評価環境
以下の環境でセットアップ手順を記載しています。QNAP NASにつきましては、他のモデルでも同様の手順にて設定が可能です。
機器 | 製品名 | バージョン情報 | 備考 |
---|---|---|---|
QNAP | TS-983XU-RP | QTSバージョン 4.3.6 | |
バックアップソフト | HybridBackupSync | V2.1.190329 | |
Microsoft Azureアカウント | 無償評価版を利用 |
Microsoft Azure側の設定手順
Microsoft Azureへのデータバックアップには、Azureのストレージアカウントが必要です。以下の手順でストレージアカウントを作成します。
すでにストレージアカウントを作成済みの場合は、Azure側の設定をスキップしてQNAP NAS側の設定に進んでください。
すでにストレージアカウントを作成済みの場合は、Azure側の設定をスキップしてQNAP NAS側の設定に進んでください。
- Microsoft Azureのウェブサイト https://portal.azure.com/ へアクセスします。
Microsoft Azureにログインします。 - ログインが完了すると、以下のように表示されます。
- 左側のメニューにある「ストレージ アカウント」を選択します。
- [ストレージ アカウントの作成]ボタンをクリックします。
- ストレージアカウントの作成画面が表示されます。
「リソース グループ」「ストレージ アカウント名」「場所」「アカウントの種類」を入力します。
[確認および作成]ボタンをクリックします。
ここで利用しているアカウントは無料試用アカウントのため、サブスクリプションに「無料試用版」が表示されます。
お客様の契約より表示が異なる場合があります。
例として「qnapbackuptest1」というストレージアカウントを作成します。
- アカウントの検証に成功したら[作成]ボタンをクリックします。
- ストレージアカウントが作成されると、「デプロイが完了しました」と表示されます。
- 「qnapbackuptest1」をクリックします。
詳細が表示されます。
- ストレージアカウント画面を表示します。
「設定」>「アクセスキー」をクリックします。
アクセスキーはQNAPからAzureへ接続する時に必要な情報となります。(メモします)
- Azure側の各設定についての不明点は、Microsoftのサイトをご確認ください。
QNAP NAS側の設定手順
- QNAPにログインをします。
AppCenterから「HybridBackupSync」をインストールします。
- インストールが完了したら、QNAPのデスクトップにある「HybridBackupSync」をクリックしてアプリを実行します。
- 以下の画面が表示されます。
- すべてのジョブ を選択します。
「バックアップジョブの作成」をクリックします。
- 「クラウドバックアップ」をクリックします。
- バックアップジョブの作成画面が表示されます。
QNAP NAS側にあるPublicのshareフォルダをAzureへバックアップします。
- QNAP NASでMicrosoft Azureアカウントの登録はしていないため、右側のバックアップ先欄が赤でハイライトされます。
赤でハイライトされている「クラウドストレージの選択」をクリックし、「クラウドストレージ領域の追加」を選択します。
- クラウドストレージの種類を選びます。
「Azure Storage」を選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- [設定]ボタンをクリックします。
詳細情報を入力します。
- 入力例
表示名 クラウドストレージの表示名を入力 ストレージアカウント Microsoft Azure側で作成したストレージアカウント名を入力 アクセスキー ストレージアカウントのアクセスキーの値を入力 リージョン名 グローバル (※中国、ドイツ、米国政府以外の場所はグローバルを選択)
- Container名を入力するか、既にAzureにあるContainerを選択します。
- 「test1」というContainer名を入れます。
[適用]ボタンをクリックします。
- バックアップジョブの設定画面に戻ります。
Containerの下にバックアップ先フォルダを作成します。
下の欄にフォルダ名を入力すると、フォルダが新規作成されます。
- 「share_backup」というフォルダを作成します。
画面の左下にある「詳細設定」をクリックします。
ジョブのスケジュール、ポリシー、フィルター、オプションを設定できます。
- ジョブ実行のスケジュールを設定可能ですが、今回は手動で実行します。
スケジュールにしたい場合は「定期」を選択します。
設定したタイミングでデータの同期が実行されます。
「毎時」「毎日」「毎週」「毎月」の4種類から選択することができます。
タイミングを任意で設定できますが、タイマーは最大8個しか設定できません。注意が必要です。
- ジョブのポリシーを設定します。
[戻る]ボタンをクリックします。
「更新済みファイルのみバックアップする」は、QNAP NAS側で更新されているファイルのみをバックアップする場合(修正日付/時刻とファイルサイズをチェック)に、このオプションを有効にします。
※「クラウドの削除済みデータを消去する」は、ファイルまたはフォルダをローカルで削除した場合、バックアップジョブよりクラウド上のデータも削除されます。このオプションにチェックを入れた場合、ローカルで存在しないファイルが検知されるとクラウドのバックアップファイルに「削除済み」の印が付きます。維持する日数を超えた場合にジョブよりクラウド上の削除済みファイルが消去されます。
- 他のオプションについては、デフォルト設定のままで適用します。
[今すぐバックアップ]ボタンをクリックすると、ジョブが実行されます。
- QNAP NASからAzureクラウドへのバックアップが完了すると、ジョブのステータスに「完了」と表示されます。
- バックアップ先 (「qnapbackuptest1」のtest1下のshare_backup)でデータを確認します。
- アカウントの情報は左メニューの「ストレージ領域」>「プロファイル」で確認できます。
バックアップジョブが不要となり、削除された後に、ここからストレージアカウント情報を削除できます。