QNAPからDropboxへのデータバックアップ手順

2019年06月03日

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QNAPからDropboxへのクラウドデータバックアップ手順を紹介します。

Dropboxについては、https://www.dropbox.com/ja/をご確認ください。

評価環境

以下の環境でセットアップ手順を記載しています。
QNAP NASについては、他のモデルでも同様の手順にて設定が可能です。
機器 製品名 バージョン情報 備考
QNAP TS-877 QTSバージョン 4.3.6  
バックアップソフト HybridBackupSync V2.1.190329  
  Dropboxアカウント   無償版を利用

設定手順

Dropbox側の設定手順

Dropboxへのデータバックアップには、Dropboxのアカウントが必要です。 以下の手順でアカウントを作成します。既にアカウントを作成済みの場合は、Dropbox側の設定をスキップしてQNAP NAS側の設定手順 に進んでください。
  1. https://www.dropbox.com/ja/ へアクセスをします。

     
  2. Dropbox独自のアカウントを作成しても良いです。
    Googleアカウントをお持ちの場合は、[Googleでログイン]を選択をすることでログインが可能です。
  3. Dropboxアカウントを作成します。
    クライアントソフトのインストールを促されます。
    QNAPとの連携では不要ですが、ダウンロードをしないとセットアップが終了しないので、ダウンロードをしてください。

     
  4. 作成したアカウントでログインできることを確認します。

     
  5. ログインすると、以下の画面が表示されます。

QNAP NAS側の設定手順

  1. QNAPにログインをします。
    AppCenterから「HybridBackupSync」をインストールします。

     
  2. インストールが完了したら、QNAPのデスクトップにある「HybridBackupSync」をクリックしてアプリを実行します。

     
  3. 以下の画面が表示されます。
    同期ジョブの作成を選択します。

     
  4. 同期ジョブの作成では、「クラウドと同期」を選択します。
    「一方向同期」「双方向同期」が選択可能です。
    今回は「一方向同期」を選択して、ローカルデータをクラウドにバックアップをします。

     
  5. 一方向同期の場合、「ローカルからクラウド」「クラウドからローカル」のいずれかを選択可能です。
    今回は、「ローカルからクラウドへの同期」を選択します。

     
  6. QNAP NASと同期をするクラウドサービスを選択します。
    Dropbox をクリックします。

     
  7. アカウント連携が行われます。
    [次へ]ボタンをクリックします。
  8. ソースフォルダと宛先フォルダを選択します。

     
  9. QNAP NASのPublicを同期します。
    Dropbox側には共有フォルダが存在しないので作成をします。

     
  10. ソースフォルダと宛先フォルダを[追加]ボタンで追加をします。

     
  11. 「詳細設定」をクリックします。
    同期スケジュールを設定します。
    「連続」はリアルタイム同期です。「定期」を選択すると、日時の設定が可能です。

     
  12. スケジュールの設定が完了したら、[適用]ボタンをクリックします。

     
  13. バックアップジョブが作成され、同期が開始されます。

動作検証

  1. DropboxのWebサイトにログインをします。
    先ほど同期を開始したので「Public」のフォルダが作成されていることが確認できます。

     
  2. Publicフォルダを開きます。
    ファイルが存在していない事を確認します。

     
  3. QNAP NASのPublicフォルダにファイルを作成します。
    エクスプローラーから新しいフォルダと新しいテキストドキュメントを作成します。

     
  4. DropboxのPublicフォルダに同期されていることが確認できます。
今回は一方向同期で設定したので、QNAP NASのデータを削除してもDropbox側のファイルは削除されませんでした。
双方向同期を選択した場合は、Dropbox側のデータも削除されてしまいますので注意が必要です。
QNAP NASのバックアップであれば、一方向同期をオススメします。

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