QNAP初期セットアップ手順

2022年02月24日

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QNAPの初期セットアップ手順をご紹介します。

HDDの挿入、本体起動

QNAP NASからディスクトレイを取り出します。
ディスクトレイにHDDを固定します。
(ネジで固定する場合)トレイの台の穴に一致し、4本のφ3.5mmネジで締め付けます。
(側面留め具ありの場合)トレイの側面の穴に一致し、2本の留め具で締め付けます。
QNAP NASにHDDを取り付けたディスクトレイを挿入します。
電源とLANケーブルを接続し、電源ボタンを押します。
※ LANケーブルの片側は、ご利用のルーターまたはハブにつないでください。

1回の長いビープ音が鳴れば起動完了です。

Qfinderのセットアップ

QNAP NASを設定するために必要なユーティリティソフトウエア「Qfinder」をインストールします。
QNAP公式サイト(https://www.qnap.com/ja-jp/)へアクセスします。
「サポート」→「ダウンロード」の「PC/Macユーティリティ」をクリックします。
「Qfinder Pro」までスクロールし、使用している設備のOSに応じてダウンロードします。

NASの検索

インストールしたQfinderを起動してQNAP NASを検索します。

※ Qfinderはルーターを越えてNASを検索することができません。NASと同じネットワークセグメントにQfinderをインストールしたPCを接続してください。
※ Qfinderの起動時にQNAP NASが表示されない場合は、「リフレッシュ」のアイコンをクリックし、再検索してみてください。
※ Qfinderの起動時にWindowsファイアウォールのブロック画面が出る場合は、「アクセスを許可する」をクリックして進みます。

NASの初期セットアップ

初期化されていない状態のQNAP NASには、ステータスに青色の「?」が表示されています。
ダブルクリックして管理画面に入り、初期化を行います。
[スマートインストレーションの開始]をクリックし、インストレーションを開始します。

ファームウエアバージョンの指定

 ファームウエアを指定してインストールできます。
 (インストール完了後もできます。詳細はファームウエアの更新を参照)
 選択完了後、[次へ]をクリックします。

NASの名前、管理者アカウントおよび管理者パスワードの設定

NASのホスト名、管理ユーザー名、パスワード、パスワードの確認を入力します。
[次へ]をクリックします。

※ QTS 5.0.0以降では「admin」がすでにユーザー名として使用されています。
 そのため、管理者アカウントは他の名前で登録してください。

日付と時刻の設定

 日付と時刻の設定を行います。
 タイムゾーンを選択し、[次へ]をクリックします。

ネットワークの設定

 DHCPでIPアドレスを自動取得するか、スタティック(固定)のIPアドレスを使用するか選択します。
 [次へ]をクリックします。

 「スタティックIPアドレスの使用」を選択した場合、設定項目はご利用のネット環境に合わせてご登録ください。
 ※ここでは、スタティックIPアドレスを設定しています。

インストール内容の確認と実行

インストールの内容を確認し、[適用]をクリックします。
 ダイアログが表示されます。
 [初期化]をクリックし、インストールを開始します。
 設定の適用が完了するまでお待ちください。
 完了後に「おめでとうございます」の画面が表示されます。
 [NAS管理に移動]をクリックし、NASの管理画面に入ります。
 ユーザー名とパスワードを入力します。
 [ログイン]をクリックします。
 データとプライバシーなどが表示される場合は、[続行]をクリックします。

ディスクの構成設定

管理画面の「ストレージ&スナップショット」をクリックします。
左の「ストレージ」→「ストレージ/スナップショット」をクリックします。
右上の「新規ストレージプール」をクリックし、ストレージプールの作成ウィザードを開きます。
[次へ]をクリックします。
必要なディスク、RAIDタイプ、ホットスペアディスクを設定します。
[次へ]をクリックします。
必要に応じてアラートの閾値と保証されたスナップショット領域の有効化を設定します。
[次へ]をクリックします。
設定内容を確認し、[作成]をクリックします。
ダイアログが表示されたら、[OK]をクリックします。

ストレージプールの作成が開始されます。
ストレージプール作成完了後、[新規ボリューム]をクリックします。
ボリュームのタイプを設定し、[OK]をクリックします。
ボリュームタイプは、以下の3種類から選択できます。
シックボリューム
  • ストレージプール上に作成するボリュームです。
  • 容量を事前に割り当てます。
  • 他の2つのボリュームの中間の性能をしています。
シンボリューム
  • ストレージプール上に作成するボリュームです。
  • 書き込み時のみ容量を割り当てるため領域をフル活用できます。
  • 読み書き速度は一番遅いです。
静的ボリューム
  • RAIDグループ自体がボリュームになります。
  • 読み書き速度は一番速いです。
※ 静的ボリュームを選択した場合、スナップショットを有効にできません。
ロケーションを設定し、[次へ]をクリックします。
ボリュームの構成を設定して[次へ]をクリックします。
※ここではデフォルト設定のまま[次へ]をクリックします。
暗号化 ボリュームの暗号化を行う場合、チェックを入れます。(初期値:無効)
NAS上のディスクボリュームは、パフォーマンスの低下と引き替えに、機密データ保護のために256ビットAES暗号で暗号化することができます。暗号化されたディスクボリュームは、パスワードを使用して、通常の読み取り/書き込みアクセス用にマウントすることができます。暗号化機能は、もしハードドライブやNAS全部が盗まれた場合でも、不正アクセスから機密データを保護します。
スナップショット スナップショットを有効にしたい場合、チェックを入れます。
データそのものをまるごと複製して保存しているわけではなく、ある瞬間(時点)のイメージを保存する機能です。スナップショットを保存しておくと、万が一、ウイルスやランサムウエアに感染した場合でも感染前の状態に戻すことができます。また、更新したデータ部分だけを時間ごとにイメージで記録しているため、データのフルバックアップに比べてスナップショット取得にかかる時間が短いです。なお、スナップショットの保存領域は元データ(オリジナル)の1割~2割程度です。ただし、ローカルのNASに保存しているスナップショットはHDDが壊れた場合にデータが救えないことや、スナップショット未使用時よりもシステム負荷が増えるというデメリットも存在します。
設定内容を確認し、[完了]をクリックします。
ボリュームができるまでお待ちください。

[閉じる]をクリックします。
DataVol1のステータスが「準備完了」になるまで待ちます。

ファームウエアの更新

ファームウエアの更新を開始する前に、製品名およびファームウエアバージョンが正しいことをご確認ください。
ファームウエアの更新は下記の手順に従って進めてください。
※ファームウエアの更新は手動でも行うことができます。お客さまの回線状況が悪い場合や、外部とネットワークがつながっていない場合は手動でファームウエア更新する方を推奨します。
QNAPサイト(https://www.qnap.com/ja-jp/)へアクセスします。
「サポート」タブを表示します。
「ダウンロード」項目の「OSおよびファームウェア更新」をクリックします。
下へスクロールし、製品タイプ、ベイ、モデル、ダウンロードアイテムを選択します。
オペレーティングシステムの最新バージョンを、使用している地域に応じてダウンロードします。(欧米以外はGlobalからダウンロードします)
管理画面の「コントロールパネル」をクリックします。
「ファームウエア更新」をクリックします。
「ファームウエア更新」タグが表示されます。
[参照…]をクリックし、ダウンロードしたファームウエアファイルを選択しアップロードします。
[システムの更新]をクリックします。
ファームウェア更新ダイアログが表示されたら、[OK]をクリックします。
更新が開始されます。
更新完了後、コントロールパネルにてファームウエアバージョンを確認します。

管理者アカウントのパスワード変更方法

管理画面の「コントロールパネル」をクリックします。
「ユーザー」をクリックします。
管理者アカウントのアクションの[鍵ボタン]をクリックします。
パスワードの変更ダイアログが表示されます。
パスワード情報を入力し、[適用]をクリックします。
適用後、自動的にログアウトされます。
ユーザー名と新パスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。
ログインできれば変更完了です。

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