Delta Sigma(ΔΣ) ADC IPの開発

高分解能・低消費電力・小型化を実現する24bitΔΣADC IPの開発
三栄ハイテックスは、高精度センサー向けに、省電力・小型化を実現するΔΣADC(DSADC)IPを開発しています。DSADC IPは、24bitの高分解能と48Kspsの変換速度(3.072MHzサンプリング, 64オーバーサンプリング)を特長としています。DCから音声帯域までの低周波数帯域の信号をターゲットとしたADCです。VREFバッファを含んだ回路で、低消費電力と小型化を目指しています。

DSADC IPの特徴

低周波数帯での高精度変換に最適

パイプラインADCやSARADCと比較して、低い周波数帯域の信号を高精度に変換するのに適したADCです。

高い線形性と優れたノイズ特性

優れた線形性とノイズ特性で、高精度な変換を実現します。

柔軟な特性の調整

デジタルフィルターの特性を変えることで、変換速度、帯域幅、分解能などを柔軟に調整できます。

低オーバーサンプリングで高精度

標準で64回のオーバーサンプリングを採用しており、少ないオーバーサンプリングでも高精度な変換を実現します。

離散型構成

離散型ΔΣADCの構成により、入力は容量性負荷となります。
ADCの性能領域と、三栄ハイテックスの開発実績・開発計画
ADCの性能領域と、三栄ハイテックスの開発実績・開発計画

当社開発ADC IPの特性表

当社は、長年の研究開発と豊富な経験に基づき、独自性の高いADCを開発し、お客さまへ提供しています。
  PLADC CYADC SARADC OS-SARADC DSADC
開発年 2021 2021 2023 2023 2024
プロセス(nm) TSMC 180 TSMC 180 TSMC 180 TSMC 180 TSMC 180
電源電圧(V) 3.3 3.3 1.8 1.8 1.8
分解能(bit) 16 16 12 16 24
変換速度(sps) 50M 8.5M 10M 100K 48K
SNR(dBFS) 80 81 69 79.5 100
VREFバッファ有無
状況 評価済 評価済 評価済 評価済 開発中

DSADC IPのブロック図

3rd order 4bit Delta Sigma
3rd order 4bit Delta Sigma

DSADC IPの開発状況

現在、「当社開発ADC IPの特性表」を満たすように回路設計を進めています。近く、DSADC IPを試作する予定です。
DSADC IPの開発状況や詳細仕様について、ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。