組み込みソフトウエア開発/検証

LSIを熟知し、LSIを手足のように制御する
三栄ハイテックスは、マイコンをはじめとした組み込みシステムを構成するLSIを回路レベルで設計します。
これにより得た豊富な知見を組み込みソフトウエア開発にいかし、そして「制御」を単なる「1」と「0」の入出力だけでなく、アナログ制御信号として捉え、組み込みシステム全体を活気ある手足のような存在として使いこなします。

組み込みソフトウエア開発

組み込みシステム開発においては、リソース、処理時間、コストなどさまざまな制約のなかで最適解を見つけ出すことが求められます。三栄ハイテックスでは、さまざまな応用分野において、ハードウエアに精通したエンジニアが最適化設計を行います。
応用分野
  • コンシューマ製品
  • 通信機器
  • 車載製品
  • 産業機器
  • LSI評価システム
など
CPU
  • ルネサス RH850, RL78 他
  • ARM
OS
  • μITRON
  • 組み込みLinux
  • ベアメタル
通信
  • Ethernet
  • SPI
  • CAN/LIN/CXPI

検証(ユニットテスト)

ソフトウエアの品質、およびそれを裏付けるソフトウエア検証に対する重要度がこれまで以上に高まっています。一方で、開発企業においては、開発期間の短縮や人的リソース不足など、多くの課題を抱えています。三栄ハイテックスでは、これらの課題に対し、豊富な検証実績とソフトウエア開発の視点によるサポートで解決します。

ユニットテストの課題と三栄ハイテックスの強み

1. 導入コストがかかる

ツールの環境構築、QA対応には人と時間が必要
環境構築からテスト結果確認まで一貫して実施できるノウハウがあります。

2.標準化されていない

実施者のスキルに依存するため、ばらつきが多い。
ユニットテストプロセスに従って、均一なテスト設計と実行結果を提供します。

3.ないがしろにされがち

スケジュールの関係などで、優先度が低くなることが多い。
ユニットテストを委託いただくことで、他の開発工程にリソースを集中していただけます。

サービスの流れ

01見積もり

ユニットテストを行うプロジェクト一式を提供いただければ、お見積もりします。ソースコードを解析し、コード量や分岐の数、複雑度などを考慮して工数を算出します。見積もりに対するテスト対象範囲のご指定や、検証指針の追加・変更にも柔軟に対応します。

02テスト実行

テスト環境を構築し、テストケースを設計、ユニットテストを実行します。

使用ツール

  • Excel
  • カバレッジマスターwinAMS
  • CasePlayer2
  • カバレッジマスターwinAMSはガイオ・テクノロジー社の組み込みソフト向け単体テストツールです。
  • CasePlayer2はガイオ・テクノロジー社の組み込みソフト向け仕様書作成・解析ツールです。

03結果報告

テスト結果を整理してテスト結果報告書を作成し、テスト環境一式と共に納品します。また、ご依頼に応じて別途リグレッションテストも承ります。

サービスのINPUT/OUTPUT

サービスのインプット

  • ユニットテスト対象ソースコード一式
  • ビルド環境(コンパイラを含む)
    ソースコード一式と合わせて、テスト用オブジェクトが生成できるもの
  • 設計書
    テスト設計時に期待値算出で使用、ない場合はソースコードを正とする
  • テスト指針
    テスト設計時に使用、ない場合は本サービス標準の指針に準ずる。

サービスのアウトプット

  • テスト結果報告書
    テスト実行した関数の合否判定やカバレッジ率が一覧で確認できるサマリ、および関数ごとのテスト結果をまとめた結果報告書を作成します。
  • テスト実施環境一式
    お客さま自身でユニットテストの再現確認ができる環境を用意します。
    ※テスト実行の際に、winAMSのライセンスが必要です。

検証指針

本サービスでは、定められた指針に基づいてテストケース設計を行っています。以下はその具体例です。
代入チェック 代入処理が正しく行われていることの確認
分岐条件チェック 分岐条件のすべての条件、パスが取り得ることの確認
演算チェック 演算の途中経過、結果の算出が正しいことの確認
配列チェック 配列外の領域が意図せず変更されないことの確認
ループチェック ループ処理の条件判定が正しく行われることの確認