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パイプラインADC・サイクリックADC IP開発
高速・高分解能ADC IP開発
三栄ハイテックスは、産業機器、医療機器、ビデオ機器、通信分野向けに、高速かつ高分解能なADC IPを開発しています。
- パイプラインADC：16bitの分解能を持ち、50MHzの高速な変換速度を実現。
- サイクリックADC：16bitの分解能で、8.5MHzの変換速度。消費電力を抑えた省電力設計が特徴です。
パイプラインADC・サイクリックADC IPの特性表
当社が開発するパイプラインADCおよびサイクリックADC IPの特性は以下の通りです。
| パイプラインADC | サイクリックADC | |
|---|---|---|
| 開発年 | 2021 | 2021 |
| プロセス（nm） | TSMC 180 | TSMC 180 |
| 電源電圧（V） | 3.3 | 3.3 |
| 分解能（bit） | 16 | 16 |
| 変換速度（sps） | 50M | 8.5M |
| SNR（dBFS） | 80 | 81 |
| VREFバッファ有無 | 有 | 有 |
その他の自社開発ADC IPの特性
当社は、長年の研究開発と豊富な経験を生かし、独自性の高いADC技術を開発し、お客さまに提供しています。その他の自社開発ADC IPの詳細な特性は以下のリンクよりご覧いただけます。
パイプラインADC・サイクリックADC IPの特長
当社が開発するパイプラインADCおよびサイクリックADC IPは、高性能と効率性を兼ね備え、多様な用途に対応しています。以下に、主な特長をご紹介します。
高電力効率
VREFバッファを含む回路全体の消費電力を最小限に抑える設計を採用しています。独自の回路技術により、高い電力効率を実現しました。
VREFバッファ内蔵
駆動能力の必要なVREF回路を外部に別途用意する必要がなく、システムの簡素化と設計効率の向上に寄与しています。
デジタル補正機能
ゲイン補正に乗算回路を使用せず、出荷前や起動時に補正プログラムを実行することで、高精度な補正が可能です。
多チャンネル対応
複数のチャネルを容易に搭載できる設計を採用し、幅広い用途に対応します。
低パイプライン遅延
変換処理が完了するまでの遅延時間を最小化し、高速かつ効率的なデータ変換を可能にします。
パイプラインADC・サイクリックADC IPの評価結果
自社開発の評価ボードを用いて、パイプラインADCおよびサイクリックADC IPを評価しています。
以下の評価結果は代表値です。条件を変更した際の評価データもございますので、詳細をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
以下の評価結果は代表値です。条件を変更した際の評価データもございますので、詳細をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
DC特性（INL／DNL）の測定結果
DC特性（INL／DNL）の測定結果です。
パイプラインADC
DNL - Output Code
INL - Output Code
サイクリックADC
DNL - Output Code
INL - Output Code
AC特性（SNR／SFDR）の測定結果
AC特性（SNR／SFDR）の測定結果です。
パイプラインADC
FFT(PLADC)
サイクリックADC
FFT(CYADC)
【測定条件】デジタル補正：有、電源電圧：3.3V、温度：25℃
評価の結果、おおむね目標仕様通りでした。設計値と評価値の差を分析して、次回の設計に反映します。
自社開発ADC IPの提供とプロセスポーティング
当社のパイプラインADCおよびサイクリックADC IPは、各種用途に応じて提供可能です。また、お客さまのニーズに応じたプロセスや仕様に基づくカスタム設計サービスも承っております。ADC IPソリューションをお探しの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
評価環境の提供とサポート
当社では、半導体回路設計だけでなく、IC試作、評価環境の開発、評価までを一貫して行っています。
特にアナログ回路においては、以下の課題が重要です。
特にアナログ回路においては、以下の課題が重要です。
- 素子のミスマッチの影響
- 電源や温度の変化
- 電源や基板のノイズの影響
- 寄生抵抗や寄生容量の影響