他社製NASからQNAPへのデータ移行手順

2020年05月18日

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他社製品NASからQNAPへのデータ移行を簡単に行う手順を紹介します。
通常、NASのデータ移行となると中継用のPCなどを準備してrobocopyなどのツールを使って移行作業を行いますが、移行元のNASにFTP/Rsyncサーバの機能があれば、QNAPのHBS3にあるアクティブバックアップで移行が可能です。
今回は、一般的なNASにはだいたい実装されているFTP経由でのデータ移行手順を紹介します。

評価環境

機器名 製品名 バージョン情報
QNAP QNAP TS-877 QTSバージョン4.4.2.1270
他社製品 NAS FTPサーバの機能を有するもの

注意事項

他社製品からのデータ移行の場合、ユーザID、グループIDが異なりますので、ファイル、フォルダのアクセス権継承はできません。

QNAPの事前準備

  1. コントロールパネル > 権限設定 > 共有フォルダから、QNAPにデータ移行する受け側となる共有フォルダを作成します。

     
  2. AppCenterからHBS3 HybridBackupSyncをインストールします。
    「バックアップ/同期」メニューの中にあります。

移行元NASの事前準備

  1. コントロールパネル > ファイルサービス > FTPの画面を表示します。
  2. 「FTPサービスを有効にする」にチェックします。
    [適用]ボタンをクリックします。

既存のNASデータをQNAPに移動する

  1. HBS3を起動します。

     
  2. 左メニューにある「同期」を選択します。
    今すぐ同期 > アクティブ同期ジョブ を選択します。

     
  3. 同期ジョブの作成画面から、「リモートFTPサーバ」を選択します。

     
  4. ストレージ領域の作成画面から、移行元のNASの情報を入力します。
    [テスト接続]をクリックし、移行元NASとQNAPの接続確認をします。

     
  5. 接続が成功すると、「テスト接続:成功」と表示されます。
    [作成]をクリックします。

     
  6. NASの移行の場合、必ずしも新しいFTPサーバが稼働するとは限らないため、以下のダイアログが表示されます。
    そのまま[OK]をクリックします。

     
  7. 同期をするフォルダを選択します。最大10個まで1つのジョブで複数のフォルダの設定が可能です。

     
  8. データ移行なので「スケジュールなし」を選択します。
    [次へ]をクリックします。

     
  9. ルール設定はデフォルトのまま[次へ]をクリックします。

     
  10. 作成したジョブの設定を確認します。
    問題なければ、[作成]をクリックします。

     
  11. 作成したジョブを実行します。
    [今すぐ同期]をクリックします。

     
  12. 同期が開始します。

     
  13. 同期が完了しました。

     
  14. エクスプローラーでファイル数を確認します。
    問題なければデータ移行の終了です。
    QNAP側の方がファイル数が多いのは、移行元NASのごみ箱とスナップショットのごみ箱があるためです。
    • 復元元

       
    • 復元先(QNAP)

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