日本のデザインハウスが台湾に進出する魅力
2022年05月25日
- LSI アナログ回路設計
人口約2300万人、国土は日本の九州と同じくらいの台湾。経済成長率は年率5%前後と高く、親日国としても知られています。日本と距離も近く、「中国・東南アジア進出への足掛かり」や「低い法人税率」といったメリットがあり、日本企業がたくさん進出しています。
昨年、電子系設計サービス企業として当社も台湾に子会社「台灣三榮高科技股份有限公司」を設立しました。
その台灣三榮高科から見た、日系電機・電子系企業を取り巻く台湾の環境と魅力についてお伝えします。
昨年、電子系設計サービス企業として当社も台湾に子会社「台灣三榮高科技股份有限公司」を設立しました。
その台灣三榮高科から見た、日系電機・電子系企業を取り巻く台湾の環境と魅力についてお伝えします。
台灣三榮高科技股份有限公司 の設立目的
台灣三榮高科技股份有限公司を設立した目的は、「台湾の半導体ベンターとの関係構築」「台湾の電子機器スタートアップ企業とアライアンス関係構築」「台湾企業を経由したグローバル展開」の3つです。
台湾の半導体ベンターとの関係構築
台湾は、台湾積体電路製造(TSMC:Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited)に代表される世界トップの半導体製造企業の本拠地として知られています。また、エレクトロニクス産業では鴻海精密工業が世界トップのEMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器の受託生産を行うサービス)企業として有名です。
半導体設計サービスを基幹事業としている当社が、台灣三榮高科技股份有限公司を設立した目的のひとつ目は「台湾の半導体ベンターとの関係を構築する」です。当社が最も得意とする半導体設計技術の需要を見込める半導体ベンダーとの営業面・技術面での交流から取引へと関係を作り上げる役割です。
半導体設計サービスを基幹事業としている当社が、台灣三榮高科技股份有限公司を設立した目的のひとつ目は「台湾の半導体ベンターとの関係を構築する」です。当社が最も得意とする半導体設計技術の需要を見込める半導体ベンダーとの営業面・技術面での交流から取引へと関係を作り上げる役割です。
台湾の電子機器スタートアップ企業とアライアンス関係構築
目的のふたつ目は「台湾の電子機器スタートアップ企業とアライアンス関係を作る」です。
当社は半導体の制御やAI、IoTといったソフトウエア設計サービスも有しています。これらの技術を、台湾の電子機器スタートアップ企業と組んで広く展開したいと期待しています。
当社は半導体の制御やAI、IoTといったソフトウエア設計サービスも有しています。これらの技術を、台湾の電子機器スタートアップ企業と組んで広く展開したいと期待しています。
台湾企業を経由したグローバル展開
最後は「台湾企業を経由してグローバルに展開する」です。
台湾が持っている「中国・東南アジア進出への足掛かり」というメリットを活用し、当社の技術をアジア全体へ展開したいと考えています。
台湾が持っている「中国・東南アジア進出への足掛かり」というメリットを活用し、当社の技術をアジア全体へ展開したいと考えています。
電機・電子系企業の台湾への進出をサポートする機関
当社は台湾進出にあたり、以下の機関にサポートを受けています。
台北市日本工商会
https://www.jccit.org.tw/home.html
台北市あるいは近郊に事務所を有する日本法人の支店・事業所および日系資本参加の法人を対象とする会。
法人会員社数:494社
法人会員社数:494社
- 毎月、例会+セミナー実施(昼食会を挟みながら)
- 毎月、法務と税務・会計無料相談実施
- 毎年、台湾政府に対して白書提出
電機電子部会
台北市日本工商会入会の法人会員社中、電機電子関連企業による個別部会。
法人会員社数:77社
法人会員社数:77社
- 3カ月ごとに例会+セミナー実施、その後懇親会
工業技術研究院
- 1973年中華民国経済部が設立した財団法人
- 商品化技術の研究開発
- 学界、産業界そしてグローバルパートナーとともにオープンイノベーションの雰囲気を育む
- 新興産業スタートアップのインキュベートおよび育成
新興産業スタートアップのインキュベートおよび育成
- 人材育成
工研院産業学院 ー 産業学習網 … 専門の研修機関 - 創業育成
南港IC設計育成中心
知識ベースの付加価値サービスを主軸に金融、法律、会計、技術、管理の専門的なコンサルティングを含む、優れた完全な設計環境を提供
台北市コンピュータ協会 TCA
- 1974年設立
- 参加企業数:4,000社
- 主に情報技術、ソフトウエア、インターネット企業中心に台湾全土の企業
- 生産額:台湾ICT産業の80%
- 拠点:台北、台中、高雄、東京
- 位置付け
情報通信技術を中心にIT産業の代表的なグループ/政府機関と業界の架け橋 - 役割
政府政策提案、展示会開催、産業情報提供、人材育成
展示会の開催
1月 | 台北国際ゲームショウ Taipei Game Show | |
3月 | スマートシティ Smart City Expo | |
5月 | COMPUTEX TAIPEI / InnoVEX (On Line) | |
9月 | 台北国際デジタルコンテンツフォーラム Digltal Taipei | |
12月 | ICT Mon (On Line) |
インキュベーションセンター 南港IC設計育成中心 紹介
台灣三榮高科技股份有限公司が入居しているインキュベーションセンター 南港IC設計育成中心を紹介します。
ビジョン
- ICとシステム設計により、ソフトウエア、ハードウエア、システムの統合を促進し、既存の産業構造を最適化し、新しいアプリケーション分野を促進する。
- 台湾の技術産業の国際的地位を確立するために、イノベーション志向の知識ベースの経済を発展させる。
提供リソース
- オフィススペース
独立系オフィス、パーソナルビジネスシート、共創スペースの3種 - EDAツール
スタートアップに柔軟で優先的なリースソリューションを提供し、リモートで使用可 - ホスティング
デュアルサーキットとN + 1バックアップ電源、エアコン、セキュリティ監視環境を備えたコンピュータールーム可 - 測定器
一般/高レベルのデジタル測定器(オシロスコープ、ロジックアナライザ、電源など) - AIコンピューティングリソース
AIアプリケーション開発用のコンピューティングリソース
台湾政府の意向で、今後も情報通信・デジタル産業は拡大していくと予想します。高い技術力を持つ日系企業の需要は今後も増加していくでしょう。台灣三榮高科技股份有限公司は、サポート機関の協力を得て、半導体関連事業の情報収集をしながら、まずは当社が得意とするアナログ設計サービスに特化したプロモーションを展開していきます。