VMWareのデータストアとしてQNAPを利用する手順
2019年07月01日
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VMwareからQNAPをデーターストアとして扱う為の手順を紹介します。
評価環境
以下の環境でセットアップ手順を記載しています。QNAP NASにつきましては、他のモデルでも同様の手順にて設定が可能です。
機器 | 製品名 | バージョン情報 |
---|---|---|
QNAP | TES-1885U | QTSバージョン 4.3.6.0979 |
Quanta | QuantaGrid D51PC-1U | |
VMware | ESXi-6.5.0-20170104001-standard | 6.5.0 Update 2 (Build 13004031) |
手順
QNAP NAS側の設定
NFSの設定
- コントロールパネルを表示します。
ネットワークサービスとファイルサービス > Win/Mac/NFS を表示します。
NFSサービスを有効にします。
- VMwareから、NFSマウントを行うマウントポイントとして、共有フォルダを作成します。
- 作成した共有フォルダに、NFSでのアクセス権を付与します。
iSCSIの設定
- iSCSIの設定をします。
技術情報「iSCSIのストレージとして使う方法」 を参考に、iSCSIターゲットを構成します。
- VMware側で、QNAPのIQNを利用します。
[iSCSIターゲットの変更]から、iSCSIターゲットIQNをコピーしておきます。
VMwareからNFSでQNAPをマウントする手順
- VMware ESXiにアクセスをします。
- ナビゲータ「ストレージ」をクリックします。
「データストア」タブを表示します。
「新しいデータストア」を選択します。
- ウィザードが起動します。
「NFSデータストアのマウント」を選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- NFSマウントの詳細設定を行います。
・名前:データストアに表示する名前
・NFSサーバ:QNAPのIPアドレス
・NFSシェア:共有フォルダのマウントポイントを指定。QNAPの共有フォルダは、/share/以下に作成されます。
・NFSバージョンを指定
[次へ]ボタンをクリックします。
- 設定確認画面が表示されます。
問題ないことを確認します。
[完了]ボタンをクリックします。
- データストアにQNAPのデータストアが表示されます。
- データストアブラウザでアクセスをすると、スナップショットとネットワークごみ箱のフォルダが表示されます。
QNAPへのアクセスが確認できます。
VMwareからiSCSIでQNAPをマウントする手順
- VMwareのESXiにアクセスをします。
- ナビゲータ:ストレージをクリックします。
「アダプタ」タブを表示します。
「ソフトウェアiSCSI」を選択します。
- VMwareからiSCSIでQNAPにアクセスを行う設定をします。
「固定ターゲットの追加」をクリックします。
- 以下のとおり設定します。
・ターゲット:QNAPのiSCSI IQN
・アドレス:QNAPのIPアドレス
[設定の保存]ボタンをクリックします。
- 「デバイス」タブを表示します。
QNAPのiSCSIがマウントされている事を確認します。
「正常、低下しました」は、ネットワークが1GbEなために表示されますが、問題ありません。
- 「新しいデータストア」をクリックします。
ウィザードが起動します。
「新しいVMFSデータストアの作成」を選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 以下のとおりデバイスを選択します。
・名前:データストアに表示される名前
・デバイス:iSCSIでマウントされたQNAP
[次へ]ボタンをクリックします。
- パーティションの設定をします。
QNAPのiSCSIボリュームをすべて利用します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 設定に問題がないことを確認をします。
[完了]ボタンをクリックします。
- ディスクの内容を消去する確認ダイアログが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
- データストアの一覧に、QNAPのデータストアが表示されることを確認します。
- データストアブラウザでアクセスできることを確認します。
動作検証
- VMwareからNFS、iSCSIでマウントをしたデータストア上の仮想OSを作成します。
- 「新規仮想マシンの作成」を選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 名前とゲストOSを選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- ストレージの選択でQNAPを選択します。
今回はNFSを選択します。
- 設定のカスタマイズをします。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 設定が問題ないことを確認をします。
[完了]ボタンをクリックします。
- データストアブラウザで、QNAPのNFSを確認します。
「QNAP_TEST」が作成されていることを確認します。
iSCSIの場合も同様に、QNAPのiSCSIに「QNAP_TEST2」が作成されていることを確認します。