QIoTSuiteのデータをQVRProに記録する手順

2019年10月22日

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QIoTSuiteとQVR Proを組み合わせることで、各種センサー機器のデータも同時にモニタリングが可能です。
農業分野では、耕作地の温湿度の変化をモニタリングする事で、育成状況を把握し生産性を高めるデータとして記録する事が可能です。
また、騒音や振動計などの数値をモニタリングする事で、作業内容と発生した騒音、振動との関係性を確認する事も可能です。

QIoTSuiteのデータをQVRProに記録する手順を紹介します。

評価環境

以下の環境でセットアップ手順を記載しています。
QNAP NASにつきましては、他のモデルでも同様の手順にて設定が可能です。
機器 製品名 バージョン情報
QNAP TVS-873e QTSバージョン 4.4.1.1064 build 20190918
QVRProのバージョン V1.3.0.1
QIoT Suiteのバージョン V2.0.003
IPカメラ AXIS M5054 ファームウェアバージョン 6.53.1.1

作業用PC

OS Windows 10 Pro (64bit)
QVR Pro Client 1.3.0.1

QVR Proの設定

  1. QVR Proを開き、「メタデータ」で検索します。
    「メタデータボールト」を選択します。

     
  2. [データソースを追加]をクリックします。

     
  3. 以下のとおり設定して、[適用]をクリックします。
    データソースタイプ:「一般」選択
    転送メゾット:「メタデータURL」選択
    データソース名:任意値を入力
    データソース説明:任意値を入力

     
  4. URLをコピーして、「完了」をクリックします。

     
  5. アクションの左端のアイコンをクリックします。

     
  6. カメラを選択して[適用]をクリックします。

     
  7. ペアリングされたカメラが「1」となれば設定完了です。

QIoT Suiteの設定

Light Sensorの値に応じてQVR Proへ記録するメッセージを変更する(100未満の場合、WARNINGと表示する)デモを作成します。
  1. QIoT Suite Lite > IoT アプリケーション 画面を表示します。
    「ルール」のタブを開きます。

     
    1. QBrokerのノードをFlow1へドラッグ&ドロップします。
    2. QBrokerのノードをダブルクリックします。
    3. 「モノ」は以下の記事で追加したデータを選択します。
    4. 「リソース」の「+追加」をクリックします。
    5. 以下の記事で追加したLight Sensorのリソースを選択します。
      QIoT Suite Lite 試用レポート①~モノを追加~
    6. [終了]をクリックします。
       
  2. switchのノードをFlow1へドラッグ&ドロップし、Qbrokerと接続します。

     
    1. switchのノードをダブルクリックします。
    2. 「プロパティ」はpayload.valueと入力します。
    3. 「+追加」をクリックします。
    4. 「<」を選択し、100と入力します。
    5. 「+追加」をクリックします。
    6. 「それ以外」を選択します。
    7. 編集画面下のリストボックスから「最初の一致後に停止しています」を選択します。
    8. 「終了」をクリックします。
       
  3. templateのノードをFlow1へドラッグ&ドロップし、switchと接続します。

     
    1. templateのノードをダブルクリックします。
    2. 「名前」に任意の文字列を入力します。
    3. 「テンプレート」に「light: {{payload.value}} WARNING」と入力します。
    4. 「終了」をクリックします。
       
  4. templateのノードをFlow1へドラッグ&ドロップし、switchと接続します。

     
    1. templateのノードをダブルクリックします。
    2. 「名前」に任意の文字列を入力します。
    3. 「テンプレート」に「light: {{payload.value}}」と入力します。
    4. 「終了」をクリックします。
       
  5. http requestのノードをFlow1へドラッグ&ドロップし、2つのtemplateと接続します。

     
    1. 「メソッド」はPOSTを選択します。
    2. 「URL」にQVR Proの設定でコピーした文字列を貼り付けます。IPアドレスを10.0.5.1へ書き換えます。
    3. 「終了」をクリックします。
       
  6. debugのノードをFlow1へドラッグ&ドロップし、http requestと接続します。

     
    1. 「保存」ボタンをクリックします。
       
  7. Qbrokerのノードの下に接続済みと表示されれば設定完了です。

動作確認

  1. QVR Proを開きます。
    QVR Pro clientをクリックします。

     
  2. 作業用PCにインストールしたQVR Pro clientが開き、カメラのプレビュー画面が表示されます。
    画面左上にLight Sensorの最新の値5件が表示されます。

     
  3. 明るさを下げると(閾値100未満となると)、Light Sensorの値の横にWARNINGと表示されます。
     
    1. 次に、WARNINGが表示された時点の映像を検索します。
    2. 画面上部の検索アイコンをクリックします。

       
    3. 検索画面にWARNINGと入力し、「検索」ボタンを押します。

       
    4. 画面右側に検索結果が表示されます。
      サムネイル左下のアイコンをクリックすると、検索結果の時間の動画を再生します。

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