TES-1885U 性能評価

2018年03月22日

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高性能企業向け TES-1885U のご紹介をします。今回は、パフォーマンスについてみていきます。
QTS、QESの両方のOSでどの程度の性能比がでるか確認してみました。

評価環境

ノートPCにTES-1885UをiSCSI接続し、「QES」と「QTS」2つのオペレーションシステムでベンチマークを実行しました。

QTS

SSD設定なし

QES

4つのSSDをキャッシュに設定します。下記の画面でSSDキャッシュのオフ/オンでIOPSを測定します。

評価機器

QNAP TES-1885U-D1531-32GR
(HGST 2TB SAS HDD x4 本、RAID5(実効容量4.96TB))

構成

iSCSI LUNを設定します。PCでiSCSI LUNをドライブとして設定します。

IOPS測定

使用したツールは「CrystalDiskMark」です。
設定内容は以下のとおりです。

QTS

テスト回数が9回、テストデータサイズ1GB

QES

テスト回数が9回、テストデータサイズ32GB
※データサイズが1GBの場合、SSDキャッシュが使われないので、32GBのデータでテストしました。

結果

QES SSDキャッシュオフ

QES SSDキャッシュオン

この場合、SSDキャッシュのヒット率が異なります。

QTS

シーケンシャルなアクセスに関しては、性能比はありませんでした。
キュー数の多いランダムアクセスに関しては、QTSの方が優れています。(グラフの単位はMB/sです)

キュー数を32、スレッド数1で実測

キュー数は1、スレッド数1で実測

ディスクI/O(IOPS)を必要とするパフォーマンス用途には、QTSを採用した場合が良いでしょう。
重複排除機能などの追加機能や安定した運用には、QESが向いています。


用途に応じてOSを選択してください。
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