スマート農業向け「土壌センサーシステム」の開発(研究開発)
2022年06月09日
- ICTシステム開発
- 研究開発
当社研究開発部門では、農業をDX(デジタルトランスフォーメーション)技術で支援する「スマート農業プロジェクト」をテーマのひとつとして研究を進めています。
このプロジェクトの中で、土壌の状態を計測したデータをクラウド上で観測する「土壌センサーシステム」のプロトタイプを開発しています。このシステムで使われている要素技術「土壌センサー」「通信」を交えて、その研究成果を紹介します。
このプロジェクトの中で、土壌の状態を計測したデータをクラウド上で観測する「土壌センサーシステム」のプロトタイプを開発しています。このシステムで使われている要素技術「土壌センサー」「通信」を交えて、その研究成果を紹介します。
INDEX
土壌センサーシステムの概要
試作している土壌センサーシステムの構成を説明します。
当社が本社を構える静岡県浜松市のとある農園敷地内の一角に、当社スマート農業プロジェクトの実験場があります。
実験場には、実験専用のミカンの成木5本があり、この木の根元に土壌センサーを設置します。
実験場には、実験専用のミカンの成木5本があり、この木の根元に土壌センサーを設置します。
土壌センサーで計測したデータは、無線LAN Wi-Fiを経由して農園敷地内の通信基地局へ送られます。
通信基地局は、キャリアまたは非キャリアの無線通信を経由してインターネットに接続し、クラウド上のサーバーへ土壌データを送り続ける仕組みです。
ちなみに、図中の自動収穫ロボットは構想中です。
通信基地局は、キャリアまたは非キャリアの無線通信を経由してインターネットに接続し、クラウド上のサーバーへ土壌データを送り続ける仕組みです。
ちなみに、図中の自動収穫ロボットは構想中です。
通信基地局の試作と実験
試作した通信基地局を農園敷地内に設置した様子と実験結果を紹介します。
試作した通信基地局を設置した様子です。
通信基地局からキャリアを経由してインターネット接続し、クラウド上のAWSと通信できることを確認しました。
土壌は、まだまだ分からないことが多く、取得したデータをDXでうまく活用できていないという伸びしろと、新しい技術やセンサーがデータの幅を広げていく可能性をもった領域です。 今後の技術や分析方法の進歩を土壌センサーシステムに取り入れて開発を進めていきます。
今後の課題
- システムの低消費電力化を進める。
- サーバーにアプリケーションを実装して生育状況の分析をする。