センサーICのターンキーサービス

2023年07月12日

  • LSI設計
三栄ハイテックスのアナログICおよびミックスドシグナルICのターンキーサービスについて紹介します。

エレクトロニクス産業の発展に伴い、高性能なICを迅速に市場へ投入することが求められています。当社は、お客さまのニーズに応じた半導体設計製造全工程のサービスを提供することで、高難度な市場の要求にお応えします。

ターンキーサービスとは?

ターンキーサービスは、お客さまからの要求仕様書を基に、設計から試作、量産までを一貫して当社で行うサービスです。お客さまは仕様書を提供するだけで、専門的な知識やリソースを用意する必要がありません。また、ご要望に応じて、設計・試作の期間中に定期的な進捗報告も行います。
  • 要求仕様
  • 開発仕様検討
  • 実現性検討
  • 回路設計
  • レイアウト設計
  • 設計完了審査
  • ウエハ製造、
    パッケージ加工
  • 電気的特性評価、
    不具合解析
  • 信頼性試験
  • テスト開発
  • 試作完了審査
  • ウエハ製造、
    パッケージ加工
  • 出荷検査

アナログICの開発

当社はアナログICに関して豊富な開発実績を持っています。主要な海外ファウンドリでの12nmから0.8umプロセス世代を活用した開発が可能です。特に、センサー入力回路やADC (Analog-to-Digital Converter) を内蔵するセンサーICの開発が得意分野です。

センサーICの特徴

センサーICは、さまざまなセンサー素子と連携して動作します。当社では、これらの素子に合わせて特性や構成を検討し、最適な提案を行います。ノイズや消費電力を考慮した全体設計、さらに必要な周辺回路のブロック設計も可能です。

典型的なセンサーIC

具体的な開発例としては、センサー入力回路では電圧信号に対して計装アンプ、PGA、バッファアンプなどがあります。電流信号にはI/Vアンプ(TIA)、静電容量変化信号にはC/V変換回路などを開発しています。

ADC (Analog-to-Digital Converter) の開発

ADCは、アナログ信号をデジタル信号に変換するための重要な部品です。当社では、プロセス、速度、分解能に応じて、最適なADCを検討し提案します。
開発例として、SAR-ADCは、最大12ビット、数MSpsの範囲で、一般的な用途に適しています。パイプラインADCは、最大16ビット、数十MSpsの範囲で、高速・高分解能なアプリケーションやマルチチャンネル対応が可能です。また、ΔΣ-ADCは、最大18ビット、数十KSpsの範囲で、非常に高い分解能が特徴です。

これらのADCは、センサーデータの高精度な読み取りや、信号処理の性能向上に不可欠です。特に、IoTデバイスや産業用途でのデータ収集において、精度と効率は重要な要素となります。

ターンキーサービスのメリット

当社のターンキーサービスを利用することで、以下のメリットが得られます。

専門知識が不要

お客さまは要求仕様書の提供のみで、設計から量産までを当社にお任せいただけます。これにより、専門的な知識やリソースの確保が不要となります。

時間の節約

一貫したサービス提供により、プロジェクトの進行がスムーズになり、市場投入までの時間を大幅に短縮できます。

品質の確保

豊富な開発実績と高度な技術力により、高品質な製品が得られます。また、設計・試作段階での定期的な進捗報告により、プロセスを透明化することで、高い品質の確保をサポートします。
当社はお客さまと共に歩むパートナーとして、アナログICやミックスドシグナルICの開発において、ターンキーサービスを通じて全面的なサポートを行います。お客さまのビジョンを具体的な製品に変えるための強力なサポートを、当社とともに体験してみませんか。ご相談やお見積りに関しては、お気軽にお問い合わせください。
当社と共に、次世代の革新的な製品開発に挑戦しましょう。