【ジオ展 2026出展】人流・点群データ活用と解析技術

2026年04月21日

  • イベント
本記事では、ジオ展 2026への出展に先立ち、当社が展示予定の技術について、概要をご紹介します。

人流データ(位置情報)と点群データの活用とは、現実空間の動きや形状をデジタル化し、シミュレーションや分析にいかす技術です。本記事では、ロボット開発およびスマートシティ分野における具体的な活用方法と、現場で直面する課題への解決アプローチを解説します。メーカーのシステム開発者の方から、都市計画・スマートシティを推進する自治体関係者の皆さままで、データ活用の具体的なヒントとなる技術をご紹介します。

人流・点群データ活用の可能性

人流データ(位置情報)や点群データの活用は、ロボット開発と都市計画の両分野で急速に進んでいます。ロボット分野では、実環境に近いシミュレーションによる開発効率の向上が求められています。一方、都市分野では、スマートシティやデジタルツインの実現に向けたデータ活用が進んでいます。

人流データ・点群データ活用のメリットと課題

メリット

  • 現実に近いシミュレーションが可能
    人の動きや都市環境を再現できる
  • 開発効率の向上
    ロボット・自動運転の検証を事前に実施できる
  • データに基づく意思決定
    都市計画や施設配置の精度向上

課題(デメリット)

実際の現場では、以下のような課題が多く見られます。
  • 人流データの活用方法が分からない
    位置情報は取得できているものの、都市モデル上での分析やシミュレーションにいかせていない
  • 点群データの処理が重い
    広域データの扱いにより、メモリ不足や描画速度の低下が発生する
  • シミュレーションに不要な要素が多い
    電線などのノイズが、ロボットや自動運転の検証を妨げている

当社技術の特長 | 実務課題に応える3つのポイント

データを「使える形」に変える
当社では、人流データと点群データを、実務で活用可能な形へ変換する技術を提供しています。
  1. セグメンテーションによる空間最適化
    電線など不要なオブジェクトを除去し、シミュレーションに適した空間を生成
  2. クラウド逐次ロード(オープンワールド技術)
    必要なエリアのみを読み込むことで、大規模データでも軽快に扱える
  3. 異種データの統合
    人流データ・3D都市モデル・ロボット制御を統合し、シミュレーション環境を構築

技術紹介(人流データ・点群データ活用事例)

人流データ×ROS2×Unityによるシミュレーション

Unity上に構築した仮想空間に、人流データを実時間スケールで反映し、ROS 2と連携したロボット制御を行います。
これにより、以下のような検証が可能になります。
 
  • 混雑環境での経路探索アルゴリズム評価
  • 人との距離を考慮したナビゲーション設計
  • 実機制御ロジックの事前検証

実環境に近い条件での開発が可能となり、開発効率の向上に寄与します。

3DCGによる人流データ可視化

  • Project PLATEAUの市街地3Dモデルを活用
  • Unity上のデジタル空間に、人流データを実時間スケールで反映

ROS 2と連携したロボット開発

  • LiDARなどの模擬センサーから取得した点群データをROS 2と連携
  • 点群処理により、人との接触を回避するロボット挙動を検証

人流データ×3D都市モデル(PLATEAU)活用

人流データを3D都市モデル上に重ねることで、都市の動きを可視化します。これにより、以下のようなデータに基づく都市計画が可能になります。
 
  • 混雑状況の把握
  • 動線分析
  • 施設配置の検討

点群データ解析と空間生成

点群データをメッシュ化し、用途に応じた空間へ変換します。
さらに、セグメンテーションにより、以下を実現します。
 
  • 地面、建物、植生の分離
  • 電線などの不要物除去
  • シミュレーション向けデータ生成

ロボット開発・都市シミュレーションの双方で活用可能です。

点群データのクラウド処理

  • クラウドサービス活用による点群処理の並列化、高速化
  • データベースを活用した点群処理後のデータ管理

オープンワールド技術

  • クラウドからの逐次ダウンロード
  • 必要な範囲のみを読み込み、ローカル環境の負荷を軽減
  • 位置情報の指定により、さまざまな場所でのシミュレーションが可能

想定活用シーン

開発者向け

  • ロボット・自動運転のシミュレーション
  • アルゴリズム検証環境の構築

自治体向け

  • スマートシティ施策
  • 都市動線分析
  • 防災シミュレーション

三栄ハイテックスの3D技術をより詳しく

本記事でご紹介した「人流データの可視化」や「点群データ解析」は、当社の3D技術を基盤としています。
実務課題を解決する、3DCGを用いたリアルな空間再現や高精度なセグメンテーションなど、三栄ハイテックスが提供する多彩なソリューションを以下のページで詳しくご紹介しています。

ジオ展 2026でお待ちしております

会場では、人流データと点群データを組み合わせたシミュレーションや、オープンワールドビューワのデモをご覧いただけます。
技術検討段階のご相談から、具体的な導入検討まで幅広く対応します。

展示会情報

名称 ジオ展2026
https://www.geoten.org/
会期 2026年4月28日(火)10:00~17:00
会場 大手町三井ホール
東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One 3F
【ブース番号:23】
展示のみどころ
  • ロボット開発×人流データ:
    現実の人流データを3D空間上で再現し、ロボットの回避動作などを検証するプロセスを紹介します
  • オープンワールド技術:
    VIRTUAL SHIZUOKA を活用し、広大な3D空間を構築するデモ展示を行います
使用データセットおよび加工情報
本ページ掲載の画像には、以下の信頼できるオープンデータの加工・統合を行っています